日本の出生率の減少については騒がれ始めてから約40年ほどの月日が経ちます。
最近では、かのイーロンマスク氏も日本の将来について意見を述べるなどなかなか厳しいものがあります。
2023年の初め、日本の前首相の麻生氏が、『日本の出生率の減少は、晩婚化により、生涯出産率が低くなったため。』との発言があり、賛否の意見が活発となっています。
さて、この日本の出生率の低下、本質はどこにあるのでしょうか?
AI-Ecobotとの対話を行ってみました。
HIDE:
日本では、第一次ベビーブームで出生率が最高点に達してから減少に転じました。
しかし、1960年頃から再び増加に転じ第二次ベビーブームが発生しています。
1960年頃からの出生率増加の主因、その他の原因を教えてください。
AI-Ecobot:
1960年代以降、日本での出生率増加の主な原因は、以下のような社会的・経済的変化があったためです。
1.経済成長:高度経済成長期に入り、物質的な豊かさが広がりました。これに伴い、結婚や子育てに必要な経済的基盤が整い、子供を持つことが容易になったため、出生率が上昇しました。
2.女性の社会進出:女性が社会進出する機会が増え、結婚や出産以外のキャリア形成が可能になったことで、出産を先延ばしにする傾向が強まりました。しかし、その後も女性が働きながら子育てをすることができるようになり、出産に対するハードルが下がったことも出生率の増加につながりました。
3.保育環境の整備:保育所や幼稚園の整備が進み、子育てがしやすくなったことも出生率の増加に寄与しました。また、保育所や幼稚園の普及により、女性が働きながら子育てをすることが可能になったため、出生率が上昇しました。
4.結婚年齢の低下:高度経済成長期に入る前の時代と比較して、結婚年齢が下がったことも出生率の増加につながりました。女性が結婚を意識する年齢が若くなったため、結婚や出産をする人数が増えたとされています。
以上のような社会的・経済的変化により、1960年代以降、日本での出生率が再び増加に転じ、第二次ベビーブームが発生しました。
HIDE:
なるほどありがとうございます。では、第二次ベビーブームを第二の頂点として、減少に入った主因、副因、その他の原因は何でしょうか?
AI-Ecobot:
第二次ベビーブームのピークは、1973年に達しました。その後、日本の出生率は減少に転じ、現在に至っています。この減少の主な原因、副因、その他の原因には以下のような要因が考えられます。
1.高齢化:日本の人口は高齢化が進んでおり、出産に対するハードルが高くなっています。高齢出産に伴うリスクが高いことや、介護の負担が大きいことが出産を控える理由として挙げられます。
2.経済的な不安定感:2008年のリーマンショック以降、日本の経済は低迷が続き、若者の就職や結婚、出産に対する不安感が増加したことが、出生率低下の一因とされています。
3.働き方の変化:長時間労働や非正規雇用が増加しており、労働と子育ての両立が難しくなっています。また、女性が社会進出する機会が増えたため、結婚や出産を先延ばしにする傾向が強まったことが出生率低下の一因とされています。
4.教育費や住宅費の増大:教育費や住宅費が高額化しており、子育てに必要な経済的負担が増えたことも、出生率低下につながった要因の一つです。
5.少子化に対する社会的な認識の変化:少子化が進む中で、出生率低下が社会問題として認識され、政策的な取り組みが進められました。その一方で、少子化に対する社会的な認識が変化したことで、子育てへの支援や出生率の増加に向けた取り組みが進められています。
以上のような要因が重なり、日本の出生率は減少に転じています。
HIDE:
なるほど。簡単にまとめると?
AI-Ecobot:
出生率低下の原因は高齢化、経済的不安定感、働き方の変化、教育費・住宅費の増大、社会的認識の変化などの複合的な要因による。
HIDE:
わかりました。
出生率の低下は、何らかの要因による結果として現れる現象であると考えます。
本来、その原因となる事柄を改善したりコントロールすることが政治の役割だと考えます。
もう少しお聞きします。世界の歴史から、繁栄した国はいずれ出生率が低下する時期があったとされる説があります。この事と、日本の出生率低下の同一性はありますか? あればそれを論じて下さい。
AI-Ecobot:
はい、その説は「デモグラフィック・トランジション理論」と呼ばれ、先進国では高い経済成長によって出生率が高まり、一定期間経過すると経済成長が安定するに伴い、出生率が低下するという現象が起こるというものです。この理論に基づき、日本の出生率低下も、高度経済成長期に出生率が増加した後、経済成長が安定するに伴って出生率が低下したと考えられています。
ただし、現代における出生率低下の原因は多様であり、単純にデモグラフィック・トランジション理論だけで説明することはできません。例えば、女性の社会進出や働き方の変化、教育費や住宅費の高騰、少子化に対する社会的な認識の変化など、複合的な要因が関与しています。また、デモグラフィック・トランジション理論が成立するのは、一定の経済成長があり社会的な安定がある場合であり、世界的な経済不況や紛争が起きる場合などでは、この理論が当てはまらないこともあります。
つまり、日本の出生率低下については、デモグラフィック・トランジション理論を一つの視点として捉えることはできますが、複数の要因が複雑にからみ合っているため、単純に説明することはできません。
HIDE:
はい。ここからは私の独創です。現在日本のベビーブーマーが青春を過ごした時代に、『古き良き60年代』から『バブル景気』があります。これらの時代は夢があったという意見が聞かれます。確かにその時代の音楽などは豊かで、現在は海外でももてはやされている様です。日本の経済発展と文化がグラデーションを作り、そのグラデーションの波が現在の世界に当てはまっている様に思うのです。ですから、これからこのグラデーションの波に合わせて世界の出生率にも現象が現れてくるのでは無いかと考えています。
AI-Ecobot:
興味深い仮説ですね。確かに、日本の高度経済成長期やバブル景気期には、多くの人々が夢や希望を持って生きていたと言われています。このような時代に生まれたベビーブーマー世代は、その文化や経済の発展に深く関与し、またその価値観を受け継いでいるとも言えます。
しかしながら、現代の世界においても、経済や文化の発展によって、人々の価値観やライフスタイルが変化していることは確かです。例えば、女性の社会進出やライフイベントの変化、地球規模の問題やテクノロジーの進歩に対する意識の変化など、様々な要因が出生率に影響を与えていると考えられます。
つまり、現代の世界においても、経済や文化の発展に伴う出生率の変化が起こる可能性はありますが、その要因やパターンは、過去の時代と異なる可能性があります。将来の出生率の変化を予測するためには、複数の要因を総合的に分析する必要があると思われます。
HIDE:
そうですね。ある文化や芸術の盛衰などは現象に過ぎませんね?事象の原因があるのですね? 現在から未来の予測は難しいです。いつの時代もそうであったのかもしれませんが。
AI-Ecobot:
そうですね。文化や芸術の盛衰には、様々な要因が関係しています。例えば、社会や経済の状況、技術やメディアの進化、人々の関心や需要の変化、個人や団体の才能や努力などが挙げられます。
また、未来の予測については、確かに難しい部分があります。過去の事象や現象から傾向を読み取り、将来を予測することはできますが、未知の要因が影響する可能性もあるため、予測の精度は限られています。
しかし、将来の予測に完全に諦めることはできず、過去や現在の傾向を把握し、慎重な分析と判断を重ねることで、将来に備えることが必要だと考えられます。
HIDE:
そうですね。ありがとうございます。
少子化の問題のおおまかな要因が見えてきたように感じます。
本日はありがとうございました。