最近、サスティナビリティーの話題が多く出てきます。
しかし、場合によってはSustainableとSustainabilityの使い分けがメチャクチャになっているように見えます。
訳語だからどちらに訳しても、訳し方という言い訳は成り立ちますが。
そこで今回、この二つの本来の意味を見ていきましょう。
話をしてくれるのは前回同様AI-Ecobotさんです。
HIDE:
SustainabilityとSustainableの使い分けを例を挙げて教えていただけませんか?
AI-Ecobot:
「Sustainability」と「Sustainable」は、類似した意味を持つ単語ですが、微妙な違いがあります。
「Sustainability」とは、持続可能性、持続力、継続可能性を意味します。具体的には、社会、経済、環境などがバランスを保ち、今後も継続的に繁栄していくことを指します。例えば、「Sustainability Report(サステナビリティ・レポート)」は、企業が環境や社会的責任などの観点から持続可能な経営を行っていることを示す報告書のことです。
一方、「Sustainable」とは、「持続可能な」という形容詞で、継続的な利用や発展が可能であり、環境や社会に負担をかけないようなものを指します。例えば、「Sustainable Development(持続可能な開発)」は、経済発展と環境保護を両立させることを目的とした開発のことです。
具体例として、以下のように使い分けることができます。
- 「This company is committed to sustainability.」(この企業は、持続可能性を重視しています。)
- 「The company aims to achieve sustainable growth while minimizing its environmental impact.」(この企業は、環境負荷を最小限に抑えつつ、持続的な成長を目指しています。)
以上のように、「Sustainability」と「Sustainable」は似たような意味を持ちますが、それぞれの使い方に注意する必要があります。
HIDE:
なるほど。よく分かりました。
この言葉を使ったSustainable Development Goalsつまり、SDGsがありますね?
今回は内容よりも、このワードの内容についてお聞きします。
Developmentとはどういう意味ですか?
AI-Ecobot:
「Development」は、発展、成長、開発などの意味を持つ英単語です。
具体的には、ある段階から新しい段階へ進化することを指し、様々な分野で使用されます。例えば、以下のような使い方があります。
- 「Economic development」(経済発展):経済が成長し、新しい産業や雇用が生まれることを指します。
- 「Software development」(ソフトウェア開発):コンピューターソフトウェアの開発や改良を行うことを指します。
- 「Child development」(子どもの発達):子どもが身体的・知的・感情的に成長していく過程を指します。
また、「Development」は、都市計画においても使用され、土地や建物の新しい用途や形態を提案することを指すことがあります。この場合、「Urban development」(都市開発)や「Real estate development」(不動産開発)などといった表現が使われます。
「Development」は、継続的に進歩・成長することを示すため、ビジネスや社会において、非常に重要な概念の一つとなっています。
HIDE:
では、SDGsのDevelopmentは、日本語では持続可能な開発目標となっています。先ほど照会していただいた意味からすれば、『持続可能な成長』ですね?日本語に直してもその方がしっくりくると思います。
AI-Ecobot:
そうですね、「SDGsのDevelopment」は、英語では “Sustainable Development Goals” と表現され、直訳すると「持続可能な開発目標」となりますが、より適切には「持続可能な成長のための目標」という意味になります。SDGsは、経済成長を重視するだけでなく、環境や社会的な側面も考慮しながら、持続可能な成長を目指すことを目的としています。したがって、「Development」を「成長」という単語で訳すと、その意味がうまく表現できない場合があるかもしれません。
HIDE:
なるほど。これからは『持続可能な成長のための目標』と解釈するようにします。
AI-Ecobot:
そうですね、ぜひ参考にしてください。SDGsは、今後の社会の方向性を示す非常に重要な枠組みとなっており、その目標達成に向けた取り組みが進んでいます。SDGsを理解することで、自分自身の行動や、企業や組織の方針決定にも役立てることができます。
HIDE:
ありがとうございます。日本では『持続可能』という言葉は殆ど使われてこない言葉でした。一般的な人は一生に一度も使用しないような言葉だったのです。しかし、SDGsによってより適切な表現を求める中でこの語が翻訳語として選ばれたのでしょう。日本語的には『継続』などが分かりやすかったと思われます。反面、専門用語として研究者や科学者が使っていた可能性はあります。
AI-Ecobot:
そうですね、日本語では「継続可能」という表現が一般的でしたが、SDGsの導入により「持続可能」という表現がより一般的になってきました。専門用語としては、環境分野や経済分野で「持続可能性」という用語が使用されていたこともあります。しかし、日常的に使われることはあまりなく、SDGsの導入によって広く認知されるようになりました。持続可能な社会の実現に向けて、今後もこの言葉がますます一般的になっていくことが期待されます。
HIDE:
よく分かりました。
これらのことを踏まえて、SDGsのそれぞれの内容についても考えていこうと思います。
今回もありがとうございました。