日本の憲法に謳われる基本的人権を支えるものとして、労働環境の安全の考え方には重要な役割があり、Sustainabilityのポリシーにも重なります。
日本の法律では、労働安全衛生法がこの分野の法規になります。
労働者は勿論、周辺住民などの第三者安全衛生の規則も含みます。
上場大企業などではこの辺が周知徹底してマネジメントされているものと思われます。
しかし、末端の小さな事業体や個人的事業主の一部では、このへんはまったくの手付かずという事例が存在します。
私が見た事例ではつい先頃、土木工事現場と外部との境界を設けずにダンプカーにユンボが土砂を積む現場がありました。
ダンプカーのすぐ横にはゴミステーションがあり、近所の女性がゴミ袋を持ち右往左往していました。
ダンプカーの運転手、ユンボの運転手、土木作業員の3名がいてそれぞれが作業に集中しています。
人が近づいて来るのなんて誰も気づいていません。
気づいたら人が倒れていたということが起きることは必然です
私はこの工事に関わりがありませんが、現場代理人は誰なのかを尋ね、安全についての対策をどの様に行なっているのかと問うてみました。
てみました。
現場代理人と名乗り出たのはユンボの運転手です。
現場代理人はこう言いました。
『安全に関することはこれからの課題だ』
施工が行われており、安全が不備であればすぐにでも作業をストップして対策を立てるのが安全衛生の原則です。
安全よりも今日の施工が大事だというのは根本が間違っています。