最近、管理地の樹木を切り過ぎてしまったと問題になっているケースが目につきます。
長らく伐採を行わなかったものを、この機会にと強伐採を行いたいということは管理上の都合として不思議ではありません。
しかし、樹木が繁茂した状態を平素から見ている住民から見ると、強伐採は環境破壊であると見えることも理解するのに難しくはありません。
樹木が繁茂することは自然の成り行きそのもので、それが自然であるのでしょう。
しかし、市街地や管理地などではそれは人間社会に属すものであるから管理しなければならないという考えがあるようです。
どちらが正しいかなどは議論しても始まりません。
管理していた時代のことが正しいともいう根拠は説明するに難しそうです。
何が正しいかということは、全てに説明がつきません。
先頃、観光地のあるお城跡で、樹木を何年も放置していたら繁茂してしまい、何年か越しに伐採を行う際に強伐採して大問題になりました。
この管理地の場合、どの状態が自然として好ましいかということは、議論しても無駄なのでしょう。
自然ではなく、人間社会の一部として管理するのが適当な対応のひとつです。
どの様にしたいかということをまず決めておく必要があります。
お城などの庭園は、特殊な部分があります。
建造時から戦時に備えて樹木などは繁茂しない様に植えられていました。
相当な疎な状態です。
この状態を維持したいのであれば、強い管理が必要です。
自然風にしたいのであれば、成長に任せるという方法をとるのが適当でしょう。
歴史の遺産として、戦国、江戸の時代どおりにしたいならば管理伐採を行なうのがよいでしょう。
管理者としても説明が曖昧です。